2006-04-22

4月のお稽古


今日はツツジが手に入りました。
お庭の植え込み等で先週くらいから咲いているのを見かけます。
白もいいけれど、やっぱりこの濃いピンク色は華やかでキレイ。細い枝を数本ずつ使って、2人とも剣山2つの株活けにトライ。

Eさんは、横に大きく流れる枝を最初に見つけたので、左右にゆったり広くツツジの枝を配置した中に、すくっと白のフリージアを5本立ち上がらせました。対称的な2つの花材が互いに引き立てあっていいバランスです。足元にマルバルスカスで青みをプラス。
陰の部分が出来て一層ツツジの華やかさを引き立てていました。



一方、Oさんは薄いピンクのスプレーカーネーションをリズミカルに配置しました。ツツジの濃い色合いを引き立てるだけでなく、高い枝と低い枝、奥と手前の枝に全体に満遍なく視線が動くよう構成の上でもカーネーションが効いていました。
器は家元先生から借用中のもの。かなり大きく(そして重い、、)水面を広く見せたり現代花で空間を表現したりするのに向いている器だと思う。今日のOさんも、あえてルスカス2本だけを僅かに交差するよう配置して、中央に大きく空間を空けたセンスがとても光りました。

2006-04-09

サクラサク



日本人がもっとも好きな花、桜が満開。
4月最初の週末は2度も目黒川沿いを散歩して満喫してきました。








毎年のことながら、桜の時期はまだ肌寒くてじっとしていると冷えてくる程風は冷たいのに、チカラいっぱい咲き誇る桜並木を歩いていると気分はとても豊かになってHappyです~

4月、区花展


4月に入ってソワソワしてたのは、8、9日に花展を控えていたせい、、、

初めて参加したKさんは、練習通りに雲竜ヤナギの線を再現でき流れのある作品が仕上がりました。
あえて固めて配置したスナップがコントラストを強めバランスが取れています。
(スナップドラゴン、マーガレット、ヒペリカム、雲竜ヤナギ)






初めて格花で出品のOさんは、今回の準備でとっても頑張りました。
その甲斐あってきれいな仕上がりの通用内流しが完成。
(家元先生のご指導は、やはり凄く心強かったです)
カラーの色が明るさを添え、春らしくバランスの整った格花になっています。

(ヒバ、カラー、ナルコラン)







Eさんも、何度も練習を重ねた長い台足つき花器で盛花。
目に飛び込む大きなガーベラがバランスよく3輪入り、またコデマリのリズムのある配置も楽しい作品づくりにつながりました。
きっとお部屋に飾ってもパッと明るく気分を盛り上げてくれそうです。
色合いの点でも今後の参考になりそうな作品。

(コデマリ、ガーベラ、デルフィニウム、サンダーソニア、レモンリーフ)




さて、私は雲竜ヤナギの凸凹な幹を強調し、また枝先の暴れ具合を強調したこんな生け方をしてみました。
大きな枝が届いたので、ヤナギ主役、グロリオサが影になるよう差したために「ポイントがない、全体に同じトーン」とご指摘を受けました。確かに、、、
こんな感じのワントーン、同系色の取り合せが多いのも事実。今年こそ脱マンネリです。

そして毎回のことですが花器はどうしてもシンプルなものを選んでしまいます。
これは最初に買った投入用でしたが結構思い入れがあり大好きな器。

(雲竜ヤナギ、コデマリ、グロリオサ、ナルコラン、金色ヤナギ)

他流派、社中も自由花の出品の多いなか、立花や格花の凛とした作品が目を惹きました。目の肥えた先輩の先生方にも古典的で完成度の高い作品の受けがよいようです。
今まで苦手で敬遠していたけれど、そろそろ真面目に格花に挑戦しようかなと思った花展でした。