2007-05-28

5月のお稽古 その2

前回に引き続いて、季節感のある材料で。


Eさんは久しぶりに剣山を使って、「花しょうぶ」をまっすぐ高く。

足元の小菊もだいぶ整理してすっきりと入れています。


枝はビオウヤナギ。全体のスッキリした印象を損なわないように、今回は葉を思い切り落として細い曲線が見えるように。
まっすぐ高い直線とは対照的な空間ができました。

水盤に水辺の花、やっぱり涼感があって好いかんじです。後で同じ材料で真似して生けてみました。



新しい木蜜が入手できたので、Oさんには張り切ってソケイの枝を基本の形にいけてもらいました。


黄色の花がつく今の時期がこのソケイの季節ですが、だいぶ折れやすかったので苦労なさってました。
それでも、花のついた枝先や枝ぶりを生かして写真の形に仕上がりました。


木蜜は少しでも長持ちさせるよう新聞紙に包んで保存がよい、と聞きました。
お庭に植えていらっしゃるという方も。新鮮なものが、やはり一番。

2007-05-14

5月のお稽古 その1

花材が豊富にある季節。
花屋さんに注文するときも、何があるか尋ねるが楽しみです。

自由花で、Kさんは黒い足つきの花器に剣山を入れて、まずはビオウヤナギ(美央柳、未央柳とも)の大きな曲線を生かして生けてみました。

大きな葉、小さな葉がわりとバラバラとついている枝なので、その整理もしています。

スカシユリとブバリアを右に寄せて生けましたが、これでユリが開くとグッと華やかになりそうです。




投入でEさんにはガラス器に初めてトライしていただきました。

つるつる滑ってしまううえ、いつもの花留め(うずまき、わりばし、他)もいろいろ入れられないので、枝や茎の切り口を独自に工夫して留めてくださっています。

4本を前後に対立するように入れたバイカウツギの白い花はとても初夏らしい枝で、黄色のスプレーマムと赤のアザミもよく映えています。

アザミは水揚げが悪いように見えましたので、水切りや深水などの注意が必要そうです。


格花のOさんは、季節もののカキツバタを。

剣山を縦長に置き、規定の長さで3つのパートに分けて葉組みしたものを差していきます。

この葉組みがなかなか時間のかかる作業で、きれいに仕上がるかどうかは長さを正確に測れているかがポイントだったりします。

花も葉もスッキリと伸びた姿がすがすがしい生け方です。