2007-06-11

6月のお稽古 その1

梅雨空というよりも、毎日雷雨が気になる今日このごろです。



今回は枝もの花も十分長いので、大きめの器に長めに生けていただきました。



Kさんは、ソケイを左右に広げて葉の青々したきれいな様子を見せています。
シャクヤクの花はまだ蕾でしたが、八重咲きのトルコキキョウがかわりに華やかに咲いたところを前に。



茎が細いので長いとふらつくこともあるようですが、それもまたフンワリ軽やかく感じます。
明るいグリーンとトルコキキョウの淡い色、、、さてシャクヤクは何色が咲くのでしょう。






Eさんは同じ材料で筒状の器に。

ソケイの枝をKさんとは逆向きに広げてみたので、2杯並ぶと合作か連作のようで豪華でステキでした。
前へ前へと、今回は花材料をだいぶ傾斜させてみています。
シャクヤクが3つ大きく咲いたら、どんなに豪華になるでしょう、楽しみです。

前々回挑戦したガラスの器も、この大きめの器も、、、いろんな生け方に慣れていきましょうね。





Oさんは、珍しく手に入った朝鮮槙(チョウセンマキ)で格花を。

しっかりした枝かな、と思いきや、切ってみたら割とふらふらで頭が重く、だいぶ苦心しましたが最後には形にまとまりました。
実際目に見えている部分だけでなく、器の中での切り口など、いろいろ工夫を重ねています。
この枝でこの形、の練習は重要なので、是非またやってみましょう。




お稽古の花材がそれぞれお宅でどのくらい日持ちするか、のお話を皆さんに伺いました。
割と頻繁にご実家に帰るKさんは、その南向きの玄関に生けるととっても長持ちで蕾も全部咲ききる、と話してくださいました。
Eさんは新春飾りをご実家に持ち帰り、お母様に長く楽しんでいただけたそうです。
Oさんは、たくさんあったソケイの枝を部屋の2箇所に大輪のシャクヤクなどと共に飾り楽しんだとか。
日中締め切りの我が家では先日のカキツバタも蕾で終わってしまって、残念、、、
お花だけでなくヒトの暮らしのためにも、光や風・空気などの環境がいかに大切かを物語っている気がしました。

2007-05-28

5月のお稽古 その2

前回に引き続いて、季節感のある材料で。


Eさんは久しぶりに剣山を使って、「花しょうぶ」をまっすぐ高く。

足元の小菊もだいぶ整理してすっきりと入れています。


枝はビオウヤナギ。全体のスッキリした印象を損なわないように、今回は葉を思い切り落として細い曲線が見えるように。
まっすぐ高い直線とは対照的な空間ができました。

水盤に水辺の花、やっぱり涼感があって好いかんじです。後で同じ材料で真似して生けてみました。



新しい木蜜が入手できたので、Oさんには張り切ってソケイの枝を基本の形にいけてもらいました。


黄色の花がつく今の時期がこのソケイの季節ですが、だいぶ折れやすかったので苦労なさってました。
それでも、花のついた枝先や枝ぶりを生かして写真の形に仕上がりました。


木蜜は少しでも長持ちさせるよう新聞紙に包んで保存がよい、と聞きました。
お庭に植えていらっしゃるという方も。新鮮なものが、やはり一番。

2007-05-14

5月のお稽古 その1

花材が豊富にある季節。
花屋さんに注文するときも、何があるか尋ねるが楽しみです。

自由花で、Kさんは黒い足つきの花器に剣山を入れて、まずはビオウヤナギ(美央柳、未央柳とも)の大きな曲線を生かして生けてみました。

大きな葉、小さな葉がわりとバラバラとついている枝なので、その整理もしています。

スカシユリとブバリアを右に寄せて生けましたが、これでユリが開くとグッと華やかになりそうです。




投入でEさんにはガラス器に初めてトライしていただきました。

つるつる滑ってしまううえ、いつもの花留め(うずまき、わりばし、他)もいろいろ入れられないので、枝や茎の切り口を独自に工夫して留めてくださっています。

4本を前後に対立するように入れたバイカウツギの白い花はとても初夏らしい枝で、黄色のスプレーマムと赤のアザミもよく映えています。

アザミは水揚げが悪いように見えましたので、水切りや深水などの注意が必要そうです。


格花のOさんは、季節もののカキツバタを。

剣山を縦長に置き、規定の長さで3つのパートに分けて葉組みしたものを差していきます。

この葉組みがなかなか時間のかかる作業で、きれいに仕上がるかどうかは長さを正確に測れているかがポイントだったりします。

花も葉もスッキリと伸びた姿がすがすがしい生け方です。

2007-04-22

4月のお稽古

八重桜もそろそろ終わりそうな今週です。


Eさんは、田無ツツジの赤い花が満開の枝がメイン。
張り出した枝ぶりを生かして、前へ前へ、と。



普段はスカシユリも十分目立つ存在になるはずが、今日は主役の座をツツジに明け渡したようです。


ソリダスターもごく控えめに入りました。
こんなに華やかな投入なら、空間の雰囲気もガラッと変えてしまいそうです。





Kさんは、フトイを長く真っ直ぐ使って。


シャープな線を対照的に生かすように、カンパニュラのふっくらした花をたくさん見せています。


高めに生けると足元が気になるものですが、タニワタリの葉をくるりと丸めて手前に低く入れ、うまくカバー。

奥行きも忘れず表現して、全体がきれいにまとまりました。








しばらく枝と格闘したOさんは、久しぶりに草物で練習。


菊7本はとてもオーソドックスな花型。
以前菊を生けてからだいぶ時間が経ちましたが、生け始めたら次第に思い出しましたね。



これから何度か練習を重ねていきましょう~








もう来週末からゴールデンウィークですね!

2007-04-10

春の花展

区の花展が4/7、8の両日開催されました。
開催前、活けこみの当日、開催中、片付け、通して皆さんのご参加ありがとうございました~


自由花で、今年は変形花器に工夫を凝らした活け方でKさん。
花留めに苦心しながらも、イメージしたスタイルに仕上げました。

高く入れたスカビオサは、細い茎が一層留めづらかったと思いますが、曲がった花首で動きで「楽しさ」を表現。

ガーベラとカーネーションは低く低くして、花そのものの可愛らしさを強調していました。

グリーンには、天文草とナルコラン。どちらも明るい緑色が春らしく。



青い長い器に投入で、Eさん。


予定の花材が使えないアクシデントを乗り越えて、レースフラワーとリューカデンドロンでうまく中心をまとめました。

大きなモンステラの葉は3枚。急遽入れることにしたオンシジウムの明るい黄色の花が大きな葉によく映えて。

投入のお稽古を何度も繰り返した成果、ですね。






昨年に引き続き、2日がかりで頑張ったOさん。

イブキの枝で初めて出品しましたが、相性は悪くなかったようです。
大きく左下に流した枝は先生にも褒めていただきました。

お花はフリージアで。細い茎がなかなか留まらずに苦労しましたね、、
よくぞ立ってくれました。
2日目にはお花が開いて、よりハッキリと見えてよかったです。


Oさんも器のアクシデントがあって、ヒヤリとしましたね。
朝も早くから、いろいろおつかれさまでした。



さて、私も活けましたが、やっぱり花材で苦労しました。

ツツジの枝のつもりが、、、
急遽花屋さんに走って買ってきた桜の枝と赤黒いハラン?で
まったく違うイメージに。

注文した薄いピンクのユリ(ルレーブ)は期待通りだったので、レースフラワーとナルコランで足元を埋めて。





今回も、花器はすべてお借りしたものばかり。
おかげさまで、4人全員無事に出品できました。ご協力に感謝します。

川沿いの桜の花は、満開を過ぎてなお力強さを感じるほど咲き誇り、ようやく本格的な春を実感した週末でした。

2007-03-19

3月のお稽古 その1

このところ真冬に逆戻りの寒さ。
でも、花屋さんから届く花材は今回も「春まっさかり」です。

4月の花展に向けて、お借りした花器にそれぞれトライしてみてもらいました。


このU字型2つの変形花器に奮闘してくれたKさん。
花留めのワイヤーネットが意外に扱いづらかったでしょうか。
それでも、最後には「この器でいきます!」と決心してくださいました。
本番の作品がとても楽しみです。

今回もラクスパーのかわいらしさを十分表現できていたと思います。
事前に選んでいたブプレリュームの明るい緑色も、スプレーカーネーションも春らしくてステキです。



丈の長いブルーの花器には、Eさんがモンステラを選んで挑戦。

暖色系のカラーを軽く束ねて強さを出してみたのが良かったと思います。
高さを変えて、でも2ヶ所とも上へ伸びるカラーの花首。スッキリとした印象でなかなかステキな発想です。

モンステラはハッキリした存在感がある分、組み合わせるお花も数日考えていただいてお好みのものが見つかるといいですね。

今日はありあわせでキバデマリの枝を合わせてもらいました。
写真を見て思いついたのですが、モンステラが主役になるような生け方もあるのかもしれませんね。




Oさんには、今回もイブキでお稽古してもらいました。

細くスッキリした線が出しやすいので、当日はイブキ7本でいきましょう。
下へ伸びる線が長い分、上への線は短めに。
今日は途中で先をつまんだのでズングリになりましたが、このくらいボリュームがあると立派に見えてなかなかよさそうです。

木密(こみ)づくりから取り組んでいただいたので長時間になりましたが、Oさんは最後まで諦めずに仕上げる姿勢がすばらしいです。





組み合わせる花材に今回はフリージア。
だいぶ本番に近い仕上がりに。


















皆さんの準備が順調に進み安心しましたが、自分では何を生けようか悩み中です。
せっかく春の花展だし、花の咲いた枝木がいいかな?と思いはじめました。

それから遅ればせながら、Eさん、おめでとうございます~♪

2007-03-05

久しぶりに、お仕事です!


今回もまわってきました、区役所のロビー。

広い場所なので毎回頭を悩ますのですが、今回はハラン40枚とアルストロメリア10本に晒したミツマタを組み合わせて大きな水盤に生けています。

ハランは、べったりと見えないようにいろいろ動きをつけて。かなりの枚数に針金を貼ったり、枚数が多いと構成もだんだん難しくなるし、いい勉強になりました。

アルストロメリアの赤は花屋さんのおすすめで。縞ハランと合わせて意外に明るい印象です。

最後にやはり、剣山がひっくり返りそうなピンチをまねき、外で拾ってきた石を重しに乗せています。白いミツマタの枝も、剣山に刺した分がいつまで持ちこたえてくれるでしょうか、、、2週連続で使うのは無理かもしれませんね~~、こうやって1回1回経験したことを次回に生かしてまいりましょう。

日曜の朝にもかかわらずお手伝いいただいたOさん、ありがとうございました!

追伸:水曜の朝に、アルストロメリアがばっさり倒れていて、青くなりました、、、毎日お世話にいかないと(汗